2008年03月07日のニュースとネタをお届けします
予告どおりVaio VGN-SZ70B/B(以下SZ70)のHDD換装記事の続き。
あの記事を書いた数時間後、ようやくUSBで接続できるSATA用HDDケースが届きました。このケースは形状がIDE用のものと同じでシリコンカバーがそのまま使えるため、なんとなく得した気分に。もちろん気分だけ。さて作業開始です。
新しいHDDをケースに接続、USB接続すると……認識されない! と、つないだケーブルが給電用ケーブルだったことに気づき、もう片方のケーブルに差し替えます。二股のケーブルなのに区別がつかないとは……。きちんとつなげてみると、今度は大丈夫。大容量記憶装置として認識されました。
あらためて書いておくと旧HDDから新HDDへデータを丸ごと引越しさせるのが今回の目的。作業の流れとしては、以下の通り。ちなみにDドライブのデータは特別なソフトを使わずともそのままコピペですべて移行できるため、引越しするのはCドライブのデータのみです。
これでたぶん万事済むはず。
ケースが届く前に2つめまでの作業を終えてしまったので、作業は早くも3段階目。パーティションを作成する段階です。これは復元するデータ(旧Cドライブ)を展開させるためで、ゆくゆくはここが新しいCドライブとなるわけです。パーティションのサイズはどうしよう。使用ソフト・HDD革命Backupの仕様で、復元したあとはパーティションの容量が変わってしまうとのこと。ただDドライブのパーティションを切り分ける際に面倒が起きそうなので最終的な設定にしたい50GBでパーティションを切ることにします。
パーティションの作成はWindows XP標準機能の[ディスクの管理]から([コントロールパネル] → [管理ツール] → [コンピュータの管理] → [ディスクの管理])。わかりやすいインターフェイスで助かります。要した時間10分たらず。パーティションの作成が終わりました。いよいよ最終段階、バックアップしたデータの復元です。
ソフトの指示に従い、外付けHDDのなかにあるバックアップデータを新HDDに復元するよう設定します。そして、スイッチオン……。自動的にWindowsがシャットダウン、再起動したのち黒背景の画面でなにやら文字がうごめきます。……が、どうやらトラブルが起きたよう。
Error : GetPartitionByName() is Failed
おおお……。関数名から察するに、おそらくパーティションの認識でエラーが起きたよう。ここに似た症状の方のQ(&A)が掲載されていますが、確かにもともとこのHDD革命Backupは単なるバックアップ用ソフトであって、引越し専用ソフトではありません。正しい用途は『同じHDDへの復元』であって、物理的に異なるHDDへの『引越し』は“一応可能かもしれない”というサポート対象外の話。
僕が察するに、USBを2度経由したのがまずかったのではと思います。復元もとのデータはUSBで接続した外付けHDDのなか、復元先のパーティションもUSBで接続したHDDのなか。開発者の想定外間違いなしです。と、いうことでコレを解決するには復元もとのデータを旧HDD(メインとして接続中)のなかに移せば良さそうですが、もともと空き容量が10GBを切ったために思いついたHDD換装。17GBもある復元データを置いておくスペースを作るのは面倒です。
そこで新HDDに新たにもうひとつパーティションを作り、そこ(仮のDドライブ)に復元データを移すことにしました。つまり、新HDDの新Dドライブ(仮)から新Cドライブにデータを復元するという仕組みに。……このあたりは図解でもしないとうまく説明しづらいですね!
思い立ったが吉日ということで急いで新HDDにパーティションを作ります。どうせまたパーティションを切りなおすので、サイズはとりあえず20GBでを指定。……作成完了。データを移します。
2度目のトライ。同じHDDのなかでの復元作業です。果たしてどうなるか……?
おお! できています!
データの物理的な移動が少ないためか2時間とかからず復元完了。エラーチェックも完璧。これで旧HDDのCドライブの内容がそっくり新HDDのCドライブにコピーされました。
データの移行はこれで完了。あとはVaioを分解してHDDを取り替えるだけです。
幸いにSZ70の分解レポートはネット上にたくさんアップされているので(Wikiの記事 / Wikiの記事の元 / 分解webさんの記事 / 本職の方の記事)、それらを参考にしつつ、ドライバー片手にネジをはずしま……
ネジが回せないッッ!!
裏面にあるネジのひとつがどうしても回せません。深い穴のなかにあるネジであるため、ねじを回せないことにははずしようがありません。クソッ……このっ……!
格闘すること2時間……
ネジ穴が……
なくなってしまいました
見事につるっつる。これ、『ネジをなめる』っていうらしいですよ。
……どうすんだこれ……。まさかここにきて図工的な問題で行く手を阻まれるとは……!
ネットで調べてみると、ラチェットドライバーを使うと力がダイレクトに伝わって回りやすいそう。ラチェットドライバーならウチにもある……けどネジ穴のサイズが違うしなぁ。と、思いつつ用具箱からもってきてみると、なんとドライバーの先っちょの金具(ピット)は取り外しできるよう。ちょうと合ったサイズの金具がオプションでついていたので取り替えてみます。
が……どうやっても金具を取り外せない。引っこ抜こうが回そうが、外れません。このっ……くぉのッ……!
格闘すること15分……
今度はラチェットドライバーを分解してしまいました。
分解すべきはPCのほうだよ!
ヤベェ……親父殿にしかられる……! あわててバラバラになった部品を組み立てようとするも仕組みも構造がわからない。ジグソーパズルのようにあれやこれやと試行錯誤して……格闘すること1時間。も、元通りに組み直った! 噛み合わせがちょっとバカっぽくなってるけど、これで元通り! やった!
まぁそれでも目の前のVaioは無残なままうつ伏せになっているわけで、事態はぜんぜん進展しておらず。これをどうにかしないことにはこれまでの投資と時間がすべて無駄になってしまう。\23,000と2日間。泣くに泣けない。
旧PCでネットでアレコレ情報を探し回ってみると、『なめてしまったネジをはずす方法』がいくつも掲載されています。普段はIE6の動作確認しかしないようなPCでも……直しておいて良かった……! 今日ほどこの旧PCを頼もしく思った日はありません。
とりわけピンポイントに僕の状況に当てはまっているのはこのITmediaの記事。PC分解時にネジをなめてしまった人のレポートです。これは心強い……!
追い込まれて辛い状況下、一番心が休まるのは同じ境遇の人の存在を知ること! ITmediaの記事の中の人はまさに同じ道を辿った先人です。そんな先人によると、どうもインパクトドライバーという工具とねじ回し材が役立ったそう。ならば……僕もそれを全部買って試すしかない! コレで無理ならPCごと買い換えてやるぜwww
夜も28:00をまわったころ。いろいろと脳みそが飛びがちな時間帯の話です。
長くなりそうなので続きは以下次の記事で。トラブルもまだ続きます。詰んだと思ったときが詰み。
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