ハニカムとパーツのぱを読まんがために週アスを買う本日のニュースとネタをお届けします
週刊アスキーは好きなんですけど、
週1で買うメリットがあまり見出せていなかったんですよ。
2,3ヶ月周期で1周する特集とOSの値段を考えない自作記事
。
そりゃOSがUbuntuなら10万以下でもハイスペック自作いけるよね!
連載記事も結構好きだけれど、やっぱりネタの新鮮味は欠ける。
せめて隔週で買うようにすればよいのではないか
そう考えていた時期が僕にもありました。
大学生なのに週刊アスキーを買い始めて6年というさまざまな意味で何かがダメなTRASH-NEWSの中のものです。その週刊アスキーにおいて今年2007年の最大の動向は『連載マンガが増えたこと』ではないかと思います。
これまで同誌では『電脳なをさん(唐沢なをき)』や『カオスだもんね!(水口幸広)』、『女の道(青木光恵)』の3本のマンガが週刊連載されていました。マンガとはいえ掲載ページはいずれも2ページあるいは4ページ、ストーリーものではなくエッセイものであるなど、あくまで雑誌に花を添える程度の比重でした。
しかし今年に入ってストーリー要素のある『マンガ』が2本スタートしました。それが『ハニカム(桂明日香)』と『パーツのぱ(藤堂あきと)』。
『ハニカム』は親のツテでファミリーレストラン・ハニカムにアルバイトとしてはいった御手洗くんが主人公のラブコメ。彼を取り巻くアルバイト店員はほぼ全員女性であり、端からガンヲタ少女、腹黒ミクロ系少女、清貧ツンデレ少女、謎の最強金髪お姉さんといずれも並々ならぬキャラ造詣。マンガ・エロティクスF連載作『そこはぼくらの問題ですから(AA)』で異常な役柄のキャラクターを惜しげもなく出した桂明日香ならではの力業といえるでしょう。
この『ハニカム』で特筆すべきは清貧ツンデレ少女・鐘成律子の見事なまでのツンデレっぷり。主人公に対し勘違いから異様な敵対心を見せ、そしてその勘違いに気づいたときには顔を赤らめる 見事 御見事です。また、ともすれば嫌われ役となりがちなツンデレキャラも『清貧であり自分を卑下しての勘違い』という設定で見事に愛されキャラとして描いています。うーん これは ! ショートの黒髪に正当なるツンデレの証『釣り目』も標準装備、主人公へのひそかな恋心に気づいたときに見せる恥じらいの“ねこ描写”もまた実にすばらしい。
これは正ヒロインは間違いなく彼女のもの と言いたいところですが、前々回本来の正ヒロインの立場にあるガンヲタ少女・湧水萌がそれまで気にも留めなかった主人公に対し恋心を抱きました。これは 三角関係の様相を呈する ッッッ! ちなみにこの『ハニカム』、パソコンのパの字も出てきませんが良いのでしょうか。
もうひとつの新連載作『パーツのぱ』はパソコン雑誌らしく秋葉原のパーツショップが舞台のマンガ。架空のお店『こんぱそ』で働き始めた入輝くんが主人公の日常生活マンガです。テーマはズバリ『秋葉原のパーツショップの裏側』。第一話からパソコン誌での連載作ならではの話が繰り広げられます。パーツの値段の駆け引きなどは一般誌で連載したところで共感が得られないこと請け合いです。
連載が始まった当初は店長と入輝くんの2人しかいない男むさいマンガでしたが、ついに女性キャラが登場しました。その名は本楽さん。金髪ツインテールの童顔、どう見ても中学生ですが実は『こんぱそ』古株のリアリストな女性でした。でもそんなの関係ねぇ。本楽さん、異様なかわいさなので全然アリです。アリですよこのてこ入れキャラは!!! この『こんぱそ』、連載当初はまったく触れられなかった“お向かいのライバル店”が急に登場するなど、あとづけ設定が自虐的にいれられています。でもそんなの関係ねぇ。面白くなってるから全然アリです。アリですよこのジャンプイズムの展開は!!!
なお『パーツのぱ』を連載している作者・藤堂あきとを検索しても情報はほとんど引っかかりませんでした。少し調べてみるとどうやら“藤堂秋人”から改名したばかりのあたらしい名前であるようです。ではこの藤堂秋人を調べてみると ありました。路地裏猫通というサークルのメンバーだったようです。しかし ちょうどこの夏のコミケで解散、公式サイトも閑散としています。ちょ、本楽さんは 本楽さんはおらんとですか!
このほか週刊アスキーは今年腐女子のためのエッセイマンガ『キュン死に寸前』も連載開始。こちらはBLマンガ家北別府ニカによるBLの素晴らしさを説くマンガとなっています。連載のはじめのほうは緊張(?)していたためかあたりさわりのないネタばかりだったような気もしますが、最近ではすっかり本性をさらけだして自らのBL愛を語っています。もともと週刊アスキーは少女マンガ家・青木光恵が長く連載作をもっていたり、読者投稿コーナーへの女性投稿率が高かったりと女性の読者が少なくないことが見て取れました。世の中の常として“女性向けのモノは男性にもウケる”理論がありますから、このシフトはとても良いのではないかと僕も思います。BL好きの女性の視点というのはあらためて説明されると新鮮です(余談ですが駄文同盟.comの訪問者は4人に3人が女性です)。
このように今年週刊アスキーは今までにない改変を行いました。ずばり“新しい読者の獲得”。マンガを連載し始めたことによりマンガ好き読者を、女性へのアプローチを深めて女性読者を、確保しに動いたと見て間違いありません。既存読者である僕も『ハニカム』は週刊アスキーで最初に読むページになりましたし、『パーツのぱ』もその次にめくるページになりました。あれ すっかりマンガを読むだけに買ってることに 。ともあれ読む楽しみが増えたのは間違いありません。あとは単行本化するかいなかですが、連載作『カオスだもんね!』も『電脳なをさん』も発刊されていることを考えれば大いに期待できます。りっちゃんのかわいさを再確認する意味でも、本楽さんの金髪ツインテールを眺める意味でも、是非単行本化をお願いしたいと思います。
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