同記事内での戀塚昭彦さん(ドワンゴ・研究開発本部 技術支援セクション)の発言の内容をおもに引用しています。なおこの発言の数々は11月1日のAdobe MAX Japan 2007における発表におけるものだそう。なお引用部分以外はお目汚しながら僕個人の見解(インプレッション)ですのであしからず。戀塚さんご本人のはてブからブックマークしていただいたので念押ししてみましたw
「ニコニコ動画のメインコンテンツはコメント」 (戀塚昭彦さん)
たとえ動画そのものがつまらなくてもコメントがつくことで面白くなる、という例は現にニコニコ動画でたくさん見受けられます。陰陽師のアレも僕としては弾幕コメントにしか見所を感じないからなぁ。ユーザーに動画をアップさせ(0→1)、さらにほかのユーザーにもそれを強化させる(1→2)、運営側はその環境を整備するだけ、というなんともわかりやすいweb2.0の構図ですね。
「各ユーザーができる形で少しずつ参加し、その結果を全員が享受できる」 (戀塚昭彦さん)
ユーザー同士が無理強いだと感じないレベルで協力して何かを達成する。ユーザーは達成感もあるし、親近感も沸く(共犯意識もおそらく出てくる)。運営側はそれを見守っているだけでOK。実においしい関係です。
開発で意識したのは「コメント投稿の敷居を低くして、思ったことを衝動的に投稿できるようにすること」 (戀塚昭彦さん)
画面が切り替わることなく動画を見つつ自分のコメントを投稿できる。キーボードを能動的に叩いてエンターキーを押すだけでいい。先述の『ユーザー同士が無理強いだと感じないレベル』が見事に達成されていると思います。
動画いっぱいにコメントがあふれる「弾幕モード」では「積極的にコメントを重ねていく」 (戀塚昭彦さん)ようにするなどユーザーの興味を先読みして、機能を実装した
動画に新しい視聴スタイル=弾幕文化を生み出したのはニコニコの偉大すぎる偉業の1つだと僕は考えています。開発当初から弾幕を予期して作ったというのは先見の明があるとしか。
別ユーザーが投稿したコメントが瞬時に動画に反映されるリアルタイム性は必要ないとして、「長い間隔のポーリングで十分」 (戀塚昭彦さん)と判断した
ナニが必要でナニが不要か。現状では改善しきれない問題をいかに他の“改善しなくて良い”部分にあてはめられるか。ニコニコ動画の場合『サーバーに負荷をかけすぎるのは禁物→ならば負荷をかけなくて良い箇所を洗い出そう』と判断したようです。開発の基礎にして重要なポイントではないでしょうか。
これまで何度か書いてきたように、僕はニコニコ動画を世紀の革命だと考えています。とりたててスゴい技術や仕掛けを作ったわけではないのに人々のそれまでの行動を変えてしまうというのは、発想の勝利。その発想を見事に具体化してそれをここまでヒットさせられるというのは、行動の勝利。発想と行動のどちらもが揃ったからこそのニコニコのこんにちのヒットに繋がっているんでしょうね。
[追記] ITmediaの記事のほうが詳しく取りあげられていますね orz。
2008年11月23日 0時更新
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